「お金2.0」を読んで
どうも!!mikiです。
2018に注目された本の1つに「お金2.0」があります。
私も今更ですが、「お金2.0」を読みましたので、本書の紹介もかねて感想を書いていきます。
著者について
「お金2.0」の著者は佐藤航陽さんという方で、株式会社メタップスの創業者です。
メタップスとは、Webマーケティングやインターネット決済事業、タイムバンク運営などを行なっている会社です。つまり、Fintech事業に携わっている企業です。
本書の目的
佐藤航陽さんが「お金2.0」を書いた目的は、自身の経験から学んだ「お金」や経済について専門用語を使わず初心者に届けるためです。そのため、難しい金融用語やFintechの説明などは本書には書かれていません。
著者は、読者が本書にてお金や経済を理解し目の前にあるお金に関する問題を解決し、お金による制約を受けない人生を送ってほしいと本書で述べています。
印象に残った3つの言葉
では、本書を読んで私が印象に残った言葉を3つ紹介します。
世の中を動かす力学
世の中の方向性は、「お金」「感情」「テクノロジー」という3つのベクトルで構成されており、それらベクトルの先を結んだ所が現在になります。中でもお金は力が強く、テクノロジーは多くの人間が意識せずとも生きていけるとのことです。
しかし、テクノロジーには時代を変える力がありこれからの時代はテクノロジーが及ぼす力はより強まるとのことです。
実際に資本主義の世界では、お金を持っている資本家が、お金を持っていない労働者を雇いより多くのお金を稼ぐ仕組みが出来ていますが、近年ではお金がなくてもアイディアが優れていればPOLCAやクラウドファンディングで多くのお金を集めることが出来るようになりました。
これからは、この3つのパワーバランスが崩れテクノロジーが時代をけん引するようになると考えられます。その時に、自分自身も時代と共に変化し対応できるようにしなければなりません。
経済システムの寿命
経済システムをより良いものにするための1つの要素が「経済システムの寿命」とのことです。同じ経済システムが何十年と続けば、そこにできたヒエラルキーが固定化されるというデメリットがあります。
人間は、新しい環境を望む傾向があり、次々と新たな経済システムに移ろうとします。その時が経済システムの寿命であり、その状況になった場合に新しいシステムに移れるように対策をしておく必要があります。
複数の経済圏に生きる安心感
1つの経済圏にしか所属していない場合、その経済圏が自分に合っていないとうまく自分の居場所をつくれません。また、その経済圏に上手くはまり居場所を構築していたとしても、その経済圏がなくなってしまえば、居場所を失うことになります。
そのため、自ら別の経済圏に所属してセーフティーネットを構築する必要があるのです。
2018年は副業元年と呼ばれ、副業を解禁する大手企業が増えてきました。このように、一人が複数の経済圏に所属することが常識となる時代がやってくることが予想されます。
今回読んだ本