花王の役員らが独自暗号通貨について言及
どうも!!mikiです。
8月27日にyahoo!ニュースで興味深い記事を発見しました。
金融庁が公開した文書によると、大手化粧品メーカーの花王や三菱UFJ銀行、ヤフーの各委員が仮想通貨に関する発言をしたことが明らかになりました。
今回は、それらの発言についてまとめていきたいと思います。
文書の概要
今回、公開された文書の大まかな情報としては下記の通りになります。
- 日時:2019年6月24日(月) 16:00~18:00
- 場所:中央合同庁舎第7号館13階 金融庁共用第一特別会議室
- 文書名:決済高度化官民推進会議(第7回)議事録
会議の内容としては、昨年末に金融庁が取りまとめた報告書の中であげられた課題に対しての実施状況を今回の会議では、報告し意見交換を行う場となっています。
つまり、簡単にまとめると「金融庁があげた課題に対しての現状を報告し、これからのために意見交換する」会議です。
会議のメンバーには、金融関連の方や大学教授、システム関連、商社などの方々が参加しています。
注目された発言
今回注目された要因は、大手企業である「花王」、「三菱UFJ銀行」、「Yahoo!」といった大手企業の役員が独自の仮想通貨に関する発言をしたためです。
では議事録より、注目された発言について簡単にまとめていきます。
花王の会計財務部門管理部長の発言
個人的な考えであると前置きした上で、「国内外の関連会社間や子会社間での取引を行う際に、花王コインのような独自の仮想通貨を用いることにより、為替損益を抑えることができれば」と話しました。
また発言の最後には、「夢のような話ですけども」とも発言しており、会社役員としてではなく個人の見解であることを強調しています。
このことから、花王自体が独自の仮想通貨を発行することは現時点ではなく、役員の1人が個人的に思っていることのようです。
三菱UFJ銀行の執行役員デジタル企画部長の発言
三菱UFJ銀行が進めているMUFGコインは2017年から実証試験を進めています。今回の会議では、デジタル通貨領域に対して「キャッシュでは表現できない価値」があると認め、それらの競争領域に参入する価値があると発言しています。そして、MUFGコインのリリースに向けて意欲を示しました。
ヤフーの執行役員兼政策企画統括本部長の発言
フェイスブック発の仮想通貨であるリブラを踏まえ、「海外事業者が展開する仮想通貨サービスは日本の司法上問題が生じる点がいくつかある」とし、金融庁らに対して利用者保護の観点からしっかりとした対応を要請しました。また、それらのサービスを健全でかつ高度化を進めるためには「1つの国に2つ以上の制度がないように」とも発言しております。
最後に
様々なネットニュースでは、「花王コイン」が誕生するような見出しが出ていますが、実際のところ個人的な思いを述べた程度であり、花王が企業として仮想通貨に参入する可能性は低いと私は考えます。
また、話の内容としては取引を行なっている関連企業間での利用についてのものであり、もし花王コインが発行されても、一般の方々が使用する機会はないと考えられます。