PBR(株価純資産倍率)とは
どうも!!mikiです。
株式投資を行う上で、様々な企業データを見る機会があります。
以前にPER(株価収益率)について書きましたが、今回はPBR(株価純資産倍率)について書いていきます。
PBRとは
PBRとはPrice Book-value Ratioの略で、日本語にすると「株価純資産倍率」と言います。株価純資産倍率という言葉から大体の予想がつくと思いますが、「1株あたりの純資産(BPS)」に対して株価が何倍かを示している数値です。
1株あたりの純資産(BPS)
言葉の通り、企業が所有している純資産の合計を発行している株式数で割ったものです。ここで言う純資産とは、企業が保有する土地や建物、他企業の株式などの資産合計から銀行などからの借り入れといった負債分を差し引いたものです。
※自社株を保有している場合、株主資本から自社株分は除外されるため、純資産に自社株は含まれません。
割高・割安の基準
上記でも述べましたが、PBRは「株価が1株あたりの純資産に対して何倍か」を示しています。つまり、PBRが低ければ低いほど、株価は割安であると言えます。また、PBRが高ければ高いほど、株価は割高であると言えます。
特にバリュー株への投資を行い、中長期で利益を上げる投資家にとっては、PBRは重要なデータの1つになります。
投資家や投資初心者向けのWebサイトでは、PBRが1未満の株を購入することをオススメしているところもあります。また、実際にPBRが1未満の株を購入のタイミングとしている投資家も多いようです。
しかし、業種・業態によりPBRが高くなりやすい分野や低くなりやすい分野があるため、単純にPBRのみを見て、株価の購入を決めるのは危険です。
保有株のPBR
私が保有してる「LIFULL」と「ソフトバンク」のPBRは下記の通りになります。
- LIFULL 3.12倍
- ソフトバンク 5.17倍
※2019年4月11日の15:00時点
両社共に購入してから株価が低下しているので、購入時のPBRは現在よりも高い値でした。現在の価格で見ても、純資産に対して株価は割高であると言えます。
PBR の活用
PBRは、純資産に対して株価が割安もしくは割高なのかを一目で把握することができます。そして、投資家が企業に対してどの程度期待しているのかも同時に知ることができます。
PBRが1未満というのは、株価が純資産に対して割安であるということと同時に、企業への関心や注目、期待値が低いことを示しています。
現在、世間的に注目されている企業を見てみると、
- メルカリ 8.03倍
- サイバーエージェント 6.59倍
- ZOZO 33.58倍
※2019年4月11日の15:00時点
となっています。
上記で述べた3社は、日本の上場企業の中でも注目度が高く、広く認知されています。また、収益となっていない新規のビジネスに対して多額の先行投資を行っています。そんな中でも、純資産に対して5倍以上もの株価となっています。
つまり、PBRが高い企業は注目度も高く、潜在的な成長性がある可能性が高いのです。