ちからぼ

神奈川県の相模原市に住むミニマリスト投資家です!!

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「いきなり!ステーキ」米上場廃止

 

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どうも!!mikiです。

いきなり!ステーキ」で有名なペッパーフードサービスが、米国新興株式市場であるナスダックへの上場を廃止するといったニュースが流れました。

今回は、ナスダックへのペッパーフードサービス上場廃止について簡単にまとめます。

ペッパーフードサービス上場について

ペッパーフードサービスは、東京都墨田区に本社を置く企業であり、いきなり!ステーキをはじめとする複数の外食チェーン店運営を行う企業です。

日本国内でのステーキブームや大量出店により認知度を高めました。また、比較的低価格かつグラム単位でのステーキ肉の提供というのも人気となった一因です。

日本での圧倒的な人気を誇り、2017年2月にはステーキの本場であるアメリカのニューヨークへ進出し、2018年9月には、日本の外食チェーン店で初の米国新興株式市場であるナスダックへ上場を果たしました。

上場理由としては、米国での知名度向上およびブランド価値の向上と言われています。

米国での業績

日本外食チェーン店初のナスダック上場という話題性と20ドル前後でのステーキ提供で、一時は米国内で11店舗まで拡大しました。

その後、売上の低迷により2019年2月には全11店舗のうち7店舗を閉店、残りの4店舗のうち2店舗を同社が運営する「ペッパーランチ」へブランド変更を行いました。

米国におけるいきなり!ステーキ事業不振の理由をあげると

  • 狭いマンハッタンに11店舗もの出店を行なった。
  • 米国のステーキ文化へ適応できなかった。
  • 人件費が高い

などが挙げられます。

米国でのステーキ文化は、「親しい知人と食事を楽しむ」というものが一般的であり、かつ高単価な外食店が中心となっています。いきなり!ステーキの場合、立ち食いで高回転が高いことが売上の鍵となっており、米国人とは価値観がかみ合わなかったと考えられます。

実際に、ニューヨークでのステーキ価格は日本円で1万円を超えるものが多く、比較的富裕層を対象とした市場と言えます。

また人件費も日本人より高く、経営を圧迫したと言えます。

米国子会社の不振や国内需要の低下により、2018年の通期決算では赤字に転落しました。しかし米国から完全撤退はせず、事業自体は継続するとのことです。

親会社への影響

日本市場へ上場している親会社自体も、国内事業の低迷などにより、2017年10月には一時8,000円以上あった株価は、2019年5月には4分の1以下の2,000円以下となっています。さらに今回のマザーズ上場廃止によりさらなる株価の低下が予想されます。

今後の米国での業績改善は課題の一つですが、国内での業績低迷は大きな問題です。店舗数を今後減らすのか、それとも当初の予定通りさらに拡大するのかが注目となります。

 

5月17日の株価とともに今後の事業計画に注目が集まります。

 

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