ちからぼ

神奈川県の相模原市に住むミニマリスト投資家です!!

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地方銀行初のネット専業銀行の設立

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どうも!!mikiです。

2019年8月6日に「ふくおかFGが地銀初のネット専業銀行を設立する」といったニュースを日本経済新聞が報じました。

今回は、ふくおかFGのネット専業銀行に関する情報を書いていきます。

銀行業の市場

現在の銀行業の市場規模は20兆円以上とも言われ、そこで働く人は国内だけでも約15万人と言われています。数多い業種・業態の中でも、この市場規模は大きく今日の日本を支える業界と言えます。

このような大きな市場にも関わらず、三菱UFJFG、三井住友FG、みずほFGの三社で全体の50%以上ものシェアを独占しており、この三社を「大手メガバンク」と称しています。

最近の銀行業について

日銀のマイナス金利政策により、銀行は低金利で民間企業及び個人へ貸付を行わざるを得なくなっています。市場に資金が流れて、経済が活性化させることを目的とした政策ですが、民間銀行からすると利益率の低下につながり、収益自体にも大きな影響を及ぼしています。

現状では、マイナス金利政策による貸付金利による収益低下を国債や株式投資などの資産運用で補填しており、銀行によっては投資により収益を高めているところもあります。

業界最大手の三菱UFJFGの場合、貸付金額は横ばいですが国債を中心とした投資を行う事で、収益を減らすことを防いでいます。

地方銀行の現状

地方銀行が抱える問題点としては、マイナス金利政策に加え人口減少による収益の減少が挙げられます。

このような背景により地方銀行の統廃合が行われています。

  • 2016年4月横浜銀行と東日本銀行が統合し「コンコルディア・FG」が発足
  • 2016年10月足利HDと常陽銀行が統合し「めぶきFG」が発足
  • 2018年4月第三銀行と三重銀行による持株会社「三十三FG」を設立
  • 2018年5月東京都民銀行、千代銀行、新銀行東京が合併し「きらぼし銀行」が発足
  • 2018年10月第四銀行と北越銀行が統合し「第四北越フィナンシャルグループ」を設立

などなど、、、

様々な銀行が統廃合を行なっております。

ふくおかFGについて

ふくおかFGは福岡県福岡市に本社を置く企業であり、九州を中心に事業を展開しております。また、九州では404店舗、本州では10店舗の支店があり、時価総額でも地銀78社中4位と地銀の中では、比較的大きな銀行となっています。

株主還元にも力を入れており、2007年から2018年に至るまで一度も減配がなく、2007年と2018年を比較すると2倍以上の配当額になっています。

本ブログの始めにも触れましたが、2019年8月6日に「ふくおかFGが地銀初のネット専業銀行を設立する」というニュースが流れ、注目を集めています。

www.itmedia.co.jp

みんなの銀行について

今回、ふくおかFGが設立するネット専業銀行の名前は「みんなの銀行」です。

設立理由としては、デジタルネイティブ顧客のニーズと現在運営している従来型銀行業務の間にあるニーズギャップを補うためとしています。

既存のビジネスと共に今後サービスの高度化を行なっていくとしていますが、ネット銀行の需要は今後伸びていき、従来ビジネスモデルは低迷していくことが予想されます。

競合相手としては、SBIネット銀行や楽天銀行、イオン銀行などがあり、みんなの銀行がどの程度顧客を獲得できるか注目です。

まずは、主拠点である九州にてどの程度の顧客を得られるかが注目です。

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